動機
2020年頭、コロナ禍の始まりでスケジュールが無期延期になった、夫婦でのフィリピン語学留学について、妻はコロナ禍による行動制限が緩やかになっている今年2022年内には必ず行きたいと言う。しかし、私は結論として今は違うと考えた。この件については話し合いを何回か行ったが平行線だった。結果、妻のみで語学留学で海外に行く事となったが、事業はフルタイムで夫婦共同・夫婦平等でおこなっているルールの為、この会期(概ね7月中旬〜9月中旬迄)は一部の部門を除き、原則休業と決めた。まさに欧米におけるバカンスの様相だ。私には様々選択肢があったが、一人旅をする事に決めた。私は日本の国内でも主に「東北・九州」には行ったこと無い場所が特に多い。日本にそのような地域がありながら、先んじて他国であるアメリカ・フランス・UAE等には仕事で何度も通っているという、個人的な気持ちとしては、ずっと歪な状態があった。特に九州・長崎は私の父方家系の出生地でもある。しかし、今に至る家庭の経緯の事情からなのか、全く長崎に行った事がないし、行く機運が起きた事が私の子ども時代にも起きた事がない。親世代主導では行く機運も全く無い。そういう親の性格・家庭環境なのだ。幼かった子ども時代の私も、取り立てて行動力がある訳ではなかったし、基本的にこの状況に従う他無い。しかし、今この年齢になって、ムクムクと湧き立つものがある。この部分において人任せにしていたら、私は父方の故郷に一生行く機会が生まれなさそうだった。私も今年で41歳になった。大体、この世で活動出来る上で残された時間の半分である。この節目にあたって、昨年あたりから生き方・考え方・行動の優先順位を見つめ直してきた。基本的には「残りの人生について最大限有意義に生きたい」この1点なのだが、いつまでもがむしゃらに・無鉄砲・マンガドラマの主人公の様な、このようなノリでの動きでは、必ず頭打ちというのか、悪い意味で痛い目に遭う事がいつか来る・いつか来てしまい後悔する事があるのでは、と小さな危惧を感じている。「社会なるものに寄り添って生きていく」という事は大切な事だと思うが、これを盲目的に行うと、私にとっては後悔する事が多いようだ。これは今日までの人生で充分思い知った事だ。この辺りをバランス良く取り入れていきたいと思う。元気で柔軟にある事はもちろん前提だが、多少は年相応・分相応という観点を更に取り入れようと思う。長くなったが、結論としては人生後悔しないように、行きたかったけど色々訳があって行けなかった日本各所、ベタに言うと全県踏破。寄れる限り寄り、自身の脳裏に焼き付けたいと思う。自分の中にある歪さを正したく、日本旅を行うに至った。
今回の出張の基本ルール
- 今後、未来に出会う「誰か達」との交流をより良いものにする為の起点となる情報、まずは私にとって未知な土地をたくさん見て、知る。分かりやすい基準として全県踏破。主に東北と九州が私にとっての未踏地となる。
- 今回は、あくまでも個人の直感・興味・思い入れで寄る場所を決め、移動を行う。何らかの由来・所以・所属・帰属色を重視しない。もう少し具体的に言うと、損得勘定を考えた判断、誰かののお薦め、流行・人気商業地、宗教や国教関係地、政治信条要素が強い場所等、行動判断にこれらのバイアスを掛けない。
- これらの純粋な自身の内的興味を優先に行動する。身体づくりは優先させない。
- 旬なお祭りやイベントは避ける。これらは夫婦など同行の方が良いと思えた為。
- グルメは二の次。そもそも関心が薄い事と、時間と旅費が嵩む事に無駄を感じる為。
- 知人との面会は低優先。よほど何か無ければコンタクトしない。まだまだ、コロナ禍注と言うのもある。
- 自宅近所や、今後も出張次いに行けそうななエリアは程優先。後回し。
- 移動中も筋トレや英語のトレーニングを続けれるように努める。
寄り所を決めた上での条件・要素
- 筆
- 巨木
- 鍾乳洞
- 日本刀
- アーティストインレジデンス
- 厚い生地のTシャツ屋
- 過去から著名な場所