最終更新:2022/06/15
基本情報
榛名湖アーティスト・レジデンス https://harunako-air.org/
産経新聞アーカイブ https://www.sankei.com/article/20200903-YON4ELRZQ5ORRL2347ZJCH2RYY/
高崎新聞アーカイブ http://www.takasakiweb.jp/news_cat/16185/
2021年秋、仕事で高崎市を訪問の最中に、観光も兼ねて榛名湖に訪れる。その時に偶然レジデンスを発見し、存在を知る。急遽、施設の見学依頼をお願いする。画家であり施設担当者であった衣氏に対応頂く。その後2022年春、海外出張中に利用手続きを経て、約1ヶ月の滞在に至る。管轄は高崎市榛名支所産業観光課。元々は湖畔亭という名の榛名湖における老舗旅館の廃業跡地の再利用にて、アーティスト・イン・レジデンスの企画が採択された模様。まだ2〜3年ほど前の話のようで、リノベーション後の設備も新しく、利用者には嬉しい。全ての部屋・箇所がリノベーションされている訳ではなく、部分的にかつ段階的に行われていくのであろうと見受ける。また、近隣の住人・商業店舗の方も運営に関わってらっしゃるようで、当番や掃除等でレジデンスに訪れているように見受ける。
ここでの生活・制作における色々
1000m級の山間部は海抜が低い平野のエリアとは全然気候が異なります。5〜6月でも平野における秋ぐらいの防寒具は必要です。山と湖が近いので覚悟はしていましたが、虫が苦手な人は時期毎にポイントがあるかも知れません。事前確認した方が良いです。私の滞在時には思ったよりは少なかったです。
住居スペースは最低限のものは完備されて、わがままを言わなければ困りません。制作スペースも暖房はあります。山間部で涼しいのでアトリエに関してはおそらく冷房は不要です。お風呂・食堂・洗濯機・リネン等その他は共用になります。MAXの収容人数は現状7名迄とは伺っています。
施設に備え付けの湯船は使ったことがありませんが、なんとなくやりづらそうなので、シャワーであればレジデンス内で、湯船であれば近隣の温泉施設「ゆうすげ」の利用がベターです。レジデンス滞在者はかなり安く入れるよう伺ってます。入銭の際の自己申告で良いようです。
食品、関連の消耗品については、一応ある程度の共用品はありそうですが、自前前提の方が良いかと思います。調理器具や冷蔵庫などは充分ありますので、こだわりがなければ持ち込み不要です。共用なので、片付けが苦手な人は注意してください。調理場に限らず、コロナ禍対策について施設内各所で行なわれていましたが、ガチガチの厳しいものではなく、節度・常識を守る程度の緩さで大丈夫そうです。
掃除関係も基本はセルフです。元々中古物件なので場所によってはガチガチに綺麗には出来ませんが、後の利用者や掃除をする人が、変に大変な思いをしないような、節度と良識を守るという程度で良い印象には見えました。
スーパーとガソリンスタンドは知る限り徒歩圏にはありません。遠いので注意が必要です。内容次第ですが、周辺を取材するにも車は必須な印象です。車が無い人は状況次第では不便するかも知れません。山間部なので、素人が夜間に安易に外出するは、余程の時でない限り、あまりお薦めは出来ないです。寒くて、電灯も少なく暗いですし、そのような中トラブルが起きたら、対処が大変です。
鍵は共用部分もあるので、うっかりの紛失注意です。紛失時のペナルティは把握しておりません。
私の滞在時点における管理人の方は芸術分野に精通しています。利用者・制作者にとって近すぎず・遠すぎずな、見守る関わり方をしてくれます。制作者にとって近過ぎると制作時間を奪われる事にもなりますし、作品制作自体にも影響が大きくなります。離れすぎていても、実生活・制作の上であらゆる困り事の際、解決が困難になるでしょう。そういう意味合いでは、芸術学校の先生のような、良いあんばいで接してくれます。この辺りは芸大・洋画出身の私が感じた事なので、外れた所感では無いとは思います。逆にアトリエにも常に人流が必要な場合は、いかがでしょうか。私の場合は個人・内輪のチームの制作に終始していたので、この辺りは分かりかねる部分がありますが、相談すれば可能な限りは耳を貸して頂けるかとは思います。
また、滞在時にいらっしゃる他のアーティストさんの面子やキャラクター次第で、施設の雰囲気は変わる気がします。宴会が好きな作家さんが来たら、毎日賑やかになるでしょうし、夜型のアーティストさんが多い時は、明るくなるまで制作を共にする機会があるかも知れません。一生の出会い、かけがえの無い出会いがあるかもしれません。この辺りは全て時の運です。
急ぎでなく、定番アイテムであれば、内容によっては宅急便・宅配便もOKです。ただし、山間部が故に頻繁に往来が出来ないので、急くケースには注意。画材点は前橋の詩季画材さん他、伊香保にも文具屋さんを教えてもらいましたが、これも自身の定番アイテムがあれば、ネット注文でも問題無さそうです。
ざっとお伺いするには平面・音楽・パフォーマンス・メディア表現の利用者が多く、立体や専用機材が必要な工芸利用者は少ないように思いました。立地やコロナ禍による点からも、純粋に制作所・取材や研究の一時拠点の使い方が望ましそな印象で、大人数・不特定を集めるオープンイベントは、やりたくても今の所は避けた方が望ましい印象です。
榛名湖は土日は相応に観光客が来るように見受けます。風光明媚だからか、特に大型二輪の輪行が印象的です。また月曜日もそこそこ多いですが、天候にも大きく左右されます。釣り、サイクリング、アウトドア、写真、これらが目的の方はいつでもチラホラいらっしゃるように見受けます。何回か湖畔の散歩はしましたが、平日はすれ違いも少なく快適に散歩が出来ます。一周は大体6kmです。
コロナ禍中という事もあり、施設入りの手続きで自前のPCR検査・陰性証明が必要です。私の時点では、証書でなくメール等、事実を示すもので可能でした。またPCRでなく、抗原検査でもOKです。私は愛知のドラッグストアのサービスで検査をしてきました。毎日の体温検査と体調の自己申告を用紙に書く必要もあります。
また、使用・滞在料金の計算は月ごとに区切られるので、たとえば2ヶ月にわたり30日滞在する場合と、同月で1日から30日まで滞在する場合と計算が異なってきます。同月内に収めた方が利用者目線からすると割安ではあるので、可能であればそうした方がお得な計算にはなります。予算がシビアでスケジュールに余裕がある方は検討の余地ありです。なお、お盆や正月など特別期は滞在NGの可能性もあるので注意です。
2022/06/14
榛名湖AR以後の私の心配事
今回はレジデンス滞在に際して、何かの成果発表やレポートの義務は無い。なので取り立てて行う予定は無いのだが、私はこの約1ヶ月弱で培ったアイディア・ヒント・姿勢・生活スタイル等を滞在後も続けて、作品制作を継続させていきたい。これが継続できるか否かが気掛かりであり、こればかりは自分の行いや意識次第であるとも考えている。
2022/06/13
土地の歴史から知った事
- 群馬の人からすると馴染みの山の1つである事(赤城・榛名・妙義)。
- 1500年程前、近隣連峰で火山があり、湖畔・榛名富士・近隣豪族の進退に影響があった事。
- 現在における榛名の繁栄の最盛期は昭和初期・中期の印象。
- 冬季はワカサギ釣りや湖がスケート場になって人出で賑わうなどの近現代の歴史がある。
- 万葉集に読まれた事や、芸能人の高峰三枝子さんのヒット曲の影響が知名度向上に影響があった。
- 大正・昭和の画家、竹久夢二が晩年に美術研究所を作ろうとしていた経緯がある(早くに亡くなってしまい未完に終わる)。
引き続き加筆予定 2022/06/14
敬称略・ABC順
DIC川村記念美術館
https://kawamura-museum.dic.co.jp/
福田 絵理 Eri fukuda
山田 和枝 Kazue Yamada
松田 啓祐 Keisuke Matsuda
今回の私達の滞在期にあたり、ちょうど展覧会の会期だった模様@Ya-gins
@アーツ前橋>地域アートプロジェクト>滞在制作事業(アーティスト・イン・レジデンス)
メモ:大阪のササベ画材は有名。リーズナブルな価格。 http://www.sasabegazai.co.jp/
大竹 清仁 Kiyohito Ootake
www.kiyohito-ootake.com booku art
りりぃ 群馬県太田市 https://www.riri-plus-atelier.com/
r-gallery https://www.riri2-gallery.com/
衣 真一郎 Shinichiro Koromo
【作品展示中】高崎市美術館>企画展/あの風景を探しに美術館へ
@アーツ前橋>地域アートプロジェクト>滞在制作事業(アーティスト・イン・レジデンス)
メモ:見下ろす垂直視線、見渡す水平視線、これらを一つに。混食は少ない。デザインマスク。@高崎市美術館展示のキャプションから。
メモ:グランパレで開催しているFiac https://www.fiac.com/
竹久 夢二 Yumeji takehisa
群馬県高崎市 夢二アトリエ Google 竹久夢二 画像検索結果
今回行きそびれてしまった場所
今度の滞在には是非!ざっとメモ。
- ゆうすげ銭湯(近い程ついつい・・・)
- エヴァさんのカレー(近い程ついつい・・・)
- 清水屋さんの店舗(なんといっても始祖!)
- 高崎タワーの美術館
- 高崎市駅近所のガトーフェスタハラダのギャラリー
- 伊香保温泉(メインストリートらしい道は何回か通りましたが・・・)
- 伊香保の竹下夢二記念館(館長の著書に感動した)
- ガトーフェスタハラダの工場見学(行動導線に無い方角にあり予定組みには厄介)