2022/07/30土/16日目:
富士山の山小屋・上江戸屋から。
お隣さん達が幸運にも動き出しが早かったので、都合よく便乗。
朝0時20分
準備スタート。点灯時刻は朝1時30分(だったかと記憶している)なので、もちろんほぼ真っ暗の中、静かに、漏れなく作業。この辺りは昨日しっかりやっておいて正解。忘れ物や手際の悪さがあると、命取り。
朝0時35分
共用の座敷で整理。ここは常夜灯があ流ので作業がし易い。つい、山小屋の寝床の写真がとれなかったのは悔やまれる。またここでは何かと男女混合で、さすがに関係なし。さすがに現代的には行かないのだろう。デリケートな人はきついかと思われる。
朝1時
山頂でご来光が見れるペース(大体今の季節は4時半)に併せ、夜間に山小屋出発。
朝1時で上江戸屋からだと相当早いですが、念には念を。
残りおおよそ、1.2kmくらいのポイントからのスタートだが、九合目はさほど難しくはない。寒さと暗さとの戦いになるが、同志はかなりたくさんいるから、コミュ力が高い人は、上手にパーティを組んで、ヘッドライト無しみたいでも、なんとかなるかもしれない。
時間を外して行動したので、遭遇はしなかったが、全ての山小屋から大方の人が、この時間に集中的に山頂を目指してくるので、渋滞に巻き込まれる可能性もある。
ガイド冊子にも記載があったが、九合目はラスト200mからの急勾配がキツかった。七合目よりかは多少は緩かった気はしている。
朝2時30分 山頂に到着。
既に人はぼちぼち居る。
金曜の夜〜土曜の朝のターンといえども、人はかなり多い。
ご来光の絶景ポイントがいくつかありそう。
中には頭頂でキャンプしているんじゃないか?みたいな人もチラホラ。
確か外周1.4kmくらいの火口周りは想像以上に広い。
山頂にもコカコーラ社の自販機あり。
1缶400〜500円。
ご来光まで、まだ2時間はあるが
苦労の甲斐もあり、かなり良い場所でご来光が拝めた。
山口屋という売店の正面の崖際。
ただし、空をしっかり空を見るには、
自販機の光が人工的に眩し過ぎ・・・。
今改めて場所探しを行うと、全て失いそうなので、ここで決める。
場所を取ったら、
まず、登山でかいた汗をなんとかして、
すぐに朝まで最大の防寒を行う。
登った以降、現場で待つのは大変寒い。
山中湖から関東平野まで、山頂からの周辺の夜景は
さながら飛行機からのようだ。
飛行機はすぐ景色が変わるが、
富士山は景色が動かず、じっくり観れるのが良い。
朝3時30分頃
微かに空が青くなってきたのを確認。
人々の様子を伺うに、ご来光一つといえども、
純粋に変化する空の様を観察するしたいのではなく、
この時間・この場を、好きな仲間内で
絶景を共に見て、はしゃいで感動をすぐ共有したい、
みたいなニーズの人は、意外と多い印象。
待ち時間がせっかくあるのに、
寒すぎてスマホにメモる指がかじかみ
記録や作業がきびしい。
朝3時40分頃
今回は雨風がまったく無いのは、本当に幸い。
誘導員さんも同じような事言っていたので
アタリハズレは大きいのだろう。
ただし、今日は東に雲が多そう。雲日の出となりそう。
太陽は下からの上へ昇る。
雲は左から右でと動く。
富士からの距離も、雲がある地点の当日の風量も様々なので
天気予報があるとは言え、最高の日を狙うのは易しくない。
朝3時45分頃
空の青色が浮世絵の 藍 らしき色に染まってきた。
朝3時50分頃
陸地が茶色味が増してきた。光・太陽の暖色系がどんどん滲んできている証拠。
そして、赤い光が見えてきた。
朝3時55分頃
真っ黒だった陸地も、近景と遠景で色味がことなってきた。
空気遠近から、遠景は白成分が多いグレイ色に見えてきている。
朝4時05分頃
景色が大分赤みが出てきた。マイカメラのSONY RX1が、
しょぼいプレビュー画面からも綺麗な色を出している事が判る。
しばらく撮影と観察に集中。
おおよそ4時半。
富士山頂でご来光。
背中の山口屋さんからもミュージックが流れていました。
みんなで一丸となるムードも、味わえました。
後1〜2時間、山頂は縁日ムードに。さながら大晦日。
飲食も参拝もあり。
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すぐ下山して次の目的に向かおうと思ったが、
順路の案内人さんに色々聞き
急遽、火口の周回をする事にした。
これは「お鉢回り」と言われているらしい。
時計回りで進む。
詳細は忘れてしまったが、
最も最高峰の剣ヶ峰のルート、幾つかの鳥居、
御殿場ルートの頭頂ポイント、浅間神社、旧観測所、
富士山の影が見れるポイント、最後には往路で来た道・久須志神社。
主にはこんな感じだったかと。
高さにこだわらないので剣ヶ峰もスルー。
インスタ映えポイントとなって、大渋滞しているっぽい観測所もスルー。
反時計回りの久須志神社から回っていくと、
観測所の凄まじい下りの勾配を食らうので
そっちから進んだ人達は、大変そうだった。
朝7時前
下山開始。
私は下山が苦手。明日のスタミナがなく、ガタガタ。
そして八合目下江戸屋の合流地点に行く前に
登山靴が破損。登りは何とか持っているが、
下の砂ダッシュに入ってから、速攻で壊れた。
足裏の怪我だけは絶対にしてはならないので
更に難易度が上がってしまった。
個人的には本当に大変な思い出となる。
実際に歩行距離も長く、
肌身離さず持っているスマホの歩数計から確認するに
下山は登山の倍くらいの歩数をカウントしている。
登山日は九合目前までで13000歩くらい。
下山は最低25000歩。倍くらい違う。
また、下山は給水場が全然無いので、
飲料水は不足傾向あり。晴れていたらかなり大変だろう。
荷物を軽くしておきたいからと、前半戦の上りで無理飲みは不要。
また、下山ルートでは幾つかの重機と何回かすれ違う。
ジグザグ道の下山時に、そのルートから数台大きな車両が山頂に向けて上がっていった。
富士山は山頂近辺にも重機がたくさんあって、これが不思議に思えたのだが
これが富士山が比較的安全な観光地化が出来ているカラクリかと学ぶ。
荷物の運搬、体調不良者の運搬を行うのだろう。
朝10時15分 スバルライン吉田口五合目 到着
当初の下山目標は13時。
しかし、この時間に遂行出来た。
壊れた靴でも3時間半程度で、
上りに比べたら、相当早い。
登山靴の破損もあって、私は下りは相当抜かされて
かなり遅かった筈だが、
それでも3時間(公式案内では6時間だったような?)なので、
足腰が強い若者達は、
あっという間の五合目までの下山だった事だろう
11時 バスで富士山駐車場へ
登山口・バス停・トイレまで、それぞれがそこそこ遠いので
下山後にはなかなか効いた。最低限の準備を行い、バス停へ
土日の富士山駐車場行きのバス停は
更に遠い位置になってて、キツかった。
車内では、さすがに疲労困憊で結構寝ていた。
以下は色々と気づき。
トイレは山頂まで、節目ごとにちゃんとある。
1回200円程掛かるので、注意。
もちろん山なので、デリケートな人は無理と思う。
相当に低確率だが、落石直撃には確かに注意。
可能性はゼロとは感じない。下山時ももちろん注意。
ヘルメットユーザーはほぼいないが、
していた方が安全といえば、確かに安全。
富士山については、お金をしっかり持っていれば
食と便には困らない。
吉田ルートは黄色(山吹色?)。
これに集中していれば、迷わない筈。
ポイントになる箇所は誘導員さんもちゃんといる。
それくらいの状況にはなっている。
登山は原則7〜9月の2ヶ月間のみ
山小屋の当日宿泊はNGだと思う。
山梨県からの富士登山の無料ガイドブックが大変役に立った。
千円札と100円玉を多めに。
必要な品はお金があればスバル五合目にお店がしっかりあるのでで全て揃う
ホテルもそこにあるので、じっくり楽しむ人にはアリかとは思う。
荷物による肩への負荷と
特に下山時に太ももとふくらはぎのダメージが多い。
駐車場到着後、15時まで荷物整理と仮眠。
3時間は睡眠、1時間は荷物整理。
最低限の汗拭きや服などチェンジ。
荷物整理は全く完全には終えれてない。
本日、下界はかなり炎天。
富士山近所の「ベル」というデパートで昼食。
下山直後、さすがにこれから色々とセルフでやるには
気持ち的にキツかった。
炎天の影響で、オーバーヒート。
この日はドラレコもあまり撮れていない。
すぐに愛知に向かおうかと思ったが、
帰り道で「風穴と氷穴」に行きたい、と思い出す。
道も不慣れなので、青木ヶ原樹海周りの道を
無理矢理な転回を繰り返す・・・。
あまり行いたくなかったが、仕方無い。
色々と気持ちも身体もフラフラした挙句、
道の駅なるさわ に着。
17時25分 道の駅なるさわ
大きい道の駅です。この一帯はレク施設が集約されていて、本当に様々あり。
大通りから入らないと、駐車スペースに乗り付けるのがキツい。
富士展望の湯ゆらりという、
県外の人も入浴OKな、日帰り温泉の施設もあり。
これも道の駅側から入らないと到達し難い。
17時30分 なるさわ富士山博物館。
閉館の18時まで鑑賞する。入場料が無料。
富士山関係の宝石や鉱石など地質学専門の博物館でした。
30分ぐらいの動画を撮ってます。
素材自体は魅力的なので、
もう少しディスプレイを頑張ればとても良いのに・・・
と思う。
18時 道の駅なるさわ の売店
まだオープンしていた。
富士山の五合目吉田口で買えなかったお土産をここで買った。
そして日没まで、車の中や荷物の整理整頓に集中する。
道の駅なるさわはメジャーな道の駅のようで、
車中泊の利用者さんがたくさんいる模様です。
とりあえず、日没までに90%以上のセットが完了。
19時15分 富士展望の湯 ゆらり
道の駅に車を置いて、徒歩で向かう。
銭湯はすぐ隣の施設。平日か否か、19時以降か否か、
季節によって、入泉料がまちまちなので注意。
近辺に銭湯の選択肢がほぼ無いので、厄介。
が、実際は富士登山の際にサービス券を貰っていた。
祝日は夜21時まで入場が可能との事。
人気なのか、相応に混雑。
湯壺の種類が多く、富士山が眺める風呂、
蒸気風呂、洞窟風呂、二階建て浴室、飲食・リラクゼーションなど、
現代のスーパー銭湯の水準でも、家族連れでも長居で
楽しめるところだと思うので、値段相応に良いと感じた。
また、サウナは4人までと、日用使いの銭湯というよりかは、
旅行者向けの場所と感じる。登山疲れもあるので個人的にゆっくりする。
20時45分 チェックアウト、車へ。
風呂後の感想。数日、膝が笑う状態が続きそう。
登山直後も睡魔が激しかったが、今も激しい。
今日はゆっくりじっくり、寝れそうだ。
富士山頂ご来光・お鉢周り・下山、道の駅なるさわ・なるさわ富士山博物館・富士展望の湯ゆらり/山梨県鳴沢村、レスト。